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これは私が小学五年生の頃のお話です。
その日、私は友達と自分の家で遊ぶ話をしていました。
友達は一旦家に帰って着替えてくるとの事だったので、私は一足早く家に帰り部屋を片付けていました。
友達がくるまでに早く綺麗にしないとと思って片付けていると玄関の方から
コンコン…コンコン
と玄関を叩く音がしたのです。
もぅ来たのかと思ったのですが、待たせるわけにはいかないので
「もぅ来たのか?まぁいいや。上がってこいよ。」
って言うとドアが開き閉まる音がして廊下を歩く音がしました。
…けど…おかしい。
私達の茶の間にはドアが2つあり、いつも友人は玄関のすぐそこのドアから入るはずなのに、そこから入らず、離れた方のドアに向かって歩く音がしていたのです。
「あれ?トイレにでもいきたかったのか?」
と質問しても返事がありません。
アイツどうかしたのかなって思った直後…微かにドアが開いたのです。
「おい!返事ぐらいしろよな」って笑いながら言ったのですが、一向に部屋に入って来ません。
「ん?早くはいれよ。なにしてんの?」って質問しても反応がありません。
不思議に思い、身体を傾けドアの隙間を見たのですが、誰も見えなくて、またしょうもないイタズラでもする気かって考えているとドアの微かに開いた隙間が気になり上をみると…
隙間から覗きこむ目があったのです。
「ウワァッ!」
ってびっくりしたのですが、冷静に考え
「おっ…おい…しょうもないイタズラすんなよな」
って言ったのですが、相変わらず無反応…。
その態度に腹がたち
「お前いい加減にしろよ!調子にのるな!」
って言いかけた瞬間ドアが
バンッ!
ってしまったのです…。
たく逆ギレかよって考えていると…疑問が頭をよぎりました。
…あれ?なんで…アイツ、ドアの上の方に目があったんだ?
ドアの上って事は軽く2メートル近くあったはずだよな?
アイツ俺たちのクラスでチビな方なのに?
冷静に考えれば考えるほど疑問しか頭に残りません。
じゃあ…さっきのアイツは…誰?
そう思った瞬間背筋が凍った気がしました。
その時
「お~い、遊びに来たぞぉ。」
と友人の声が外からしました。
慌ててカーテンを開けると無邪気に笑う友人が手をふっているのです。
私は慌てて窓をあけ
「今来たのか⁉さっきも来なかったか⁉」
ってきくと
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