再会

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――― ―― しかし眠い。 朝ってなんでこんなに眠いかなぁ。 あ、担任が来た。因みに俺の担任は筋骨隆々の体育教師、『須藤 隆幸』だ。ヒジョーに暑苦しい。 「さて、いきなりだが、今日は転校生が来ている」 …転校生?……い、いや…まさかね…。考えすぎかな? 周りからは男子なのか女子なのか?女子ならかわいいのか?云々の質問が飛び交う。 「静かにしろ、粕共が」 ねぇ、あの人教師だよね?愛する生徒の事を粕呼ばわりですか。 「じゃあ、武村、入ってこい」 ハイ、嫌な予感的中。 「えっと…武村 夏実です。よ、よろしくお願いします」 武m…夏実の自己紹介に男子が発狂して須藤に一人一人ジャーマンスープレックスを喰らわせている。…痛そうだな… 「あっ、優輔だ!同じ学校だったんだね!クラスも同じだぁ!」 はぁ~…大きな溜め息をつく。 取り敢えず皆、俺に死線を向けないでくれ。 「なんだ、氏家。知り合いだったのか。じゃあ、武村は氏家の隣だな」 「やったぁ!」 ……あ、そーいえば夏実の見た目について全くと言っていいほどふれてないな。 まず、身長はたぶん、150cmあるかないかぐらいだな。うん、ちっちぇ。 顔はキレイ系っつーよりかわいい系。胸は、AとBの間ぐらいだな。うん、身長と同じくちっちぇ。 ……こんな感じかな。 「優輔~♪」 夏実がかわいい甘えた声を出して腕に抱きついてきた。しかも、上目遣いで。…む、胸が…当たってます…。 ヤベッ萌えるわ。 …でもその程度じゃ俺の鋼の理性は崩れん! 「…うん、取り敢えず周りからの死線が痛いから離れようか夏実」 「やだ」 そう言いながら夏実は更に強く抱きついてきた。 ……やべーよ…。左腕がお茶の間にお見せできないほどヒドイ色になってきた。…あ、感覚ねぇや…。……ってマズイッ!早く離さないと腕が千切れる! 「やだじゃない!HA・NA・SE!!」 言って夏実を無理矢理引き剥がす。 あ、感覚戻ってきた。よかった~。
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