8人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
―――
――
しかし眠い。 朝ってなんでこんなに眠いかなぁ。
あ、担任が来た。因みに俺の担任は筋骨隆々の体育教師、『須藤 隆幸』だ。ヒジョーに暑苦しい。
「さて、いきなりだが、今日は転校生が来ている」
…転校生?……い、いや…まさかね…。考えすぎかな?
周りからは男子なのか女子なのか?女子ならかわいいのか?云々の質問が飛び交う。
「静かにしろ、粕共が」
ねぇ、あの人教師だよね?愛する生徒の事を粕呼ばわりですか。
「じゃあ、武村、入ってこい」
ハイ、嫌な予感的中。
「えっと…武村 夏実です。よ、よろしくお願いします」
武m…夏実の自己紹介に男子が発狂して須藤に一人一人ジャーマンスープレックスを喰らわせている。…痛そうだな…
「あっ、優輔だ!同じ学校だったんだね!クラスも同じだぁ!」
はぁ~…大きな溜め息をつく。
取り敢えず皆、俺に死線を向けないでくれ。
「なんだ、氏家。知り合いだったのか。じゃあ、武村は氏家の隣だな」
「やったぁ!」
……あ、そーいえば夏実の見た目について全くと言っていいほどふれてないな。
まず、身長はたぶん、150cmあるかないかぐらいだな。うん、ちっちぇ。
顔はキレイ系っつーよりかわいい系。胸は、AとBの間ぐらいだな。うん、身長と同じくちっちぇ。
……こんな感じかな。
「優輔~♪」
夏実がかわいい甘えた声を出して腕に抱きついてきた。しかも、上目遣いで。…む、胸が…当たってます…。
ヤベッ萌えるわ。
…でもその程度じゃ俺の鋼の理性は崩れん!
「…うん、取り敢えず周りからの死線が痛いから離れようか夏実」
「やだ」
そう言いながら夏実は更に強く抱きついてきた。
……やべーよ…。左腕がお茶の間にお見せできないほどヒドイ色になってきた。…あ、感覚ねぇや…。……ってマズイッ!早く離さないと腕が千切れる!
「やだじゃない!HA・NA・SE!!」
言って夏実を無理矢理引き剥がす。
あ、感覚戻ってきた。よかった~。
最初のコメントを投稿しよう!