魔神が解かれた日

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「お待たせいたしました。」 「いえ、お久しぶりですナナリー皇帝。」 「お久しぶりですね扇さん、神楽耶さん、それから天子さん。」 扇 要…日本人で元黒の騎士団の副指令官。ヴィレッタの夫でもある。昔は教師として働いていた。今は日本の首相として、ブリタニアと中華連邦と友好を築き上げるなど日本の治安を安定させ功績を挙げている。 皇神楽耶…キョウトの当主だった人物で、スザクとは従兄弟にあたる。ゼロの妻であると言い聞かせていたほどゼロに執着していた。ゼロが姿を消した際には中華連邦に身を潜めていたが、ゼロ復活と同時に表舞台に乗り出した。超合衆国最高評議会議長を務めていた。ブリタニアが超合衆国への加盟をしてきた時のルルーシュのやり方に大変ショックを受けていた。 天子…中華連邦のトップ。幼いながらも優しい心の持ち主。神楽耶とは親友である。星刻が処刑されそうになったのを守ったことから、彼からは命を賭してでも護ると誓われている。外の世界を見るのが夢で星刻と一緒に見ることを約束し、初めて見た時には感動していた。 「あの、EUの代表の方がまだお見えになっていないようですが…」 「いや、その…」 「EUの方はまだですわ。全く今回の議題の内容はEUがメインなのにいなかったら始められないじゃない!」 「ま、まあ落ち着いてください。」 「ねえ神楽耶、EUの代表ってどんな人?」 「私もわかりませんの。最近変わったばかりで公表されていませんからね。何でも相当な切れ者との情報はありますが…」 「うまくまとまればいいんだが……」 今回の会議は国際連合への加盟を呼びかける会議。だが、EUはブリタニアのシュナイゼル軍の前にひれ伏し敗れてきた為今さらブリタニアが平和を訴え、国際連合に加盟していることに納得がいかず加盟せずにいるのだ。
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