序章

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俺は今年で23になる新米教師、鈴木 篤史 (すずき あつし)だ 今俺は初めて担任を任されたクラス、如月学園一年三組に向かって廊下を歩いている 担任と言っても齋藤先生(本当の担任)が事故で仕事が出来なくなってしまったのでそれが治るまでの仮担任な訳だが 篤史「はぁ…………俺に担任なんて勤まるのか………いやいや弱気になるな俺!」 バシッ 自分の頬を叩き気合いをいれる ガラッ 篤史「えー、席に着いてください」 生徒達に呼び掛けると皆席に座り始めた 全員座ったのを確認すると 篤史「えー、このクラスの担任、齋藤先生のケガが治るまでの仮担任をすることになった鈴木 篤史です。よろしく」 黒板に名前を書きながら自己紹介をする 篤史「何か質問とかあるか?」 美雪「あっちゃん~、彼女いる~?」 彼女はたしか安西 美雪 (あんざい みゆき)だな 一応クラスの皆の顔と名前は昨日の夜に記憶した 篤史「あ、あっちゃん!?………いや彼女はいないが」 美雪「ホント?ウチが彼女になってあげようか?」 ヒューヒュー クラスが一気に盛り上がった 篤史「そ、それよりだな学級委員長は誰だ?」 美雪はちぇーと言いながらそっぽを向いてしまった 詩織「……………私です…………」 彼女は確か坂巻 詩織 (さかまき しおり)だったか? 写真を見たときは美人だと思ったが実物を見るともっと美人だな 篤史「えーと、学級委員長は少し話しがあるからこの後俺のとこに来てくれ」 詩織「……………はい………」 篤史「よし、じゃあこれでSHRを終わりにするぞー」
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