Ⅱ章

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俺がこのクラスを仮担任することになってから一ヶ月が過ぎ去った 篤史「でも詩織のやつ最近おかしいな」 俺はあのあとクラスの皆を下の名前で呼ぶことにして詩織を特別扱いしてないようにした でも詩織は最近やたらとおかしい行動をする 最初はまだこの学校に慣れなかった俺に優しくしてくれて仕事を手伝ってくれたりお弁当のお裾分けをくれるぐらいだった 俺も最初は生徒が俺に懐いてくれていたことが単純に嬉しかった でも最近は俺にお弁当を作ってきたり休みの日に俺の家に遊びにきたり挙げ句の果てには俺の血を飲ませてとまで言ってきた そのことに頭を悩ませていると 美雪「あっちゃん~、相談したいことがあるんだけどいいかな?」 美雪が職員室の入り口から俺を手招きする 篤史「あぁ、ちょっと待ってろ」 俺は書類を片付けて美雪の近くにいく 篤史「どうした?」 美雪「あのさ………ここじゃちょっと…………」 篤史「?じゃあ進路相談室に行くか」 美雪「…………うん」 俺たちは進路相談室に向かって歩きだす
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