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【20XX年 12/31 23:45 平沢宅】 玄関前には、たくさんの靴が揃えてあった。 元けいおん部のみんなであろう。また、元名ヶ丘高校でもある。 新年を、みんなですごそうと、優衣が提案したのだ。 今年で、私は二十歳になるね・・・ つぶやいてたのは、平沢優衣である。 なぜか、みんなと離れて、 自宅の玄関先に座っていた。 雪もつもっている… ガチャ 優衣は、後ろを振り向かなくても、すぐわかった。 秋山美緒である。 優衣は、空を見上げていた。天気が良かったためか… かがやいてる星を一望できた。 優衣「美緒ちゃん、どしたの?ここ、寒いよ?」 美緒「それを言うなら、優衣もだぞ?」 優衣「私は、平気だもん。あ…、星がきれいだな」 美緒は、優衣の隣に座った。 美緒「うん。確かにきれいだね。」 優衣「うん……」 美緒「てか、また。みんなと会えるとはな…、なんかうれしくて、私泣いちゃったな」ハハ 優衣「仕方ないよ。そりゃあ、高校卒業して・・・ 私だけ、音楽の道を進んじゃったし」 美緒「うん。そうだな。 そういえば、なんで。みんなを集めようと思ったの?」 優衣「あ…、忘れてた」 美緒「おいおい…、優衣しっかりしてくれよ…」 優衣「ごめんごめ―ん」 ガチャ 美緒「ん?だれだろう」 現れてきたのは、中野ゆずであった。 通称 ゆずにゃんと言うあだ名がある。 優衣先輩には、ずいぶん可愛がられたみたいだ。 優衣「あっ、ゆずにゃ―ん」 ゆず「だめです。いい加減。大人の自覚を持ちましょうよ。 あ、もう少しで新年ですよ。美緒先輩。優衣先輩…」 美緒「おっ、もうそんな時間か…、さあ行くか。優衣」 優衣「うん。美緒ちゃん。」 タタッ ――――――
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