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優衣たちは、ある丘にいた。
優衣たちが通っていた高校も、なにもかもはっきり見えた。
至る所に、光の点々が見える。
きらきらしててきれいだな、と優衣は思った。
優衣(もう、こんな素晴らしい景色もしばらくお別れだね。)
ゆずは、悲しそうな顔をした優衣先輩をみた。
ゆず(優衣先輩…)
麦「あ、葎ちゃんに美緒ちゃん。いらっしゃい」
美緒「ああ、初日まだか?」
麦「多分、もう少しだと思うわ」
葎「………ゴルァ」
美緒「………ハア、黙れ」
美緒「奇声禁止な…」
葎「どこまで私を追いつめたいんだ!」
美緒「さあ~て」
葎「見損なったぞ」
美緒「逆の台詞よ」
葎「いやいや、こっちでし……ょ」
美緒「とにかく、静かに!」美緒の剣幕に葎は黙るしかなかった。
いよいよ、あたりが明るくなってきた。
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