#2

2/5
前へ
/43ページ
次へ
優衣たちは、ある丘にいた。 優衣たちが通っていた高校も、なにもかもはっきり見えた。 至る所に、光の点々が見える。 きらきらしててきれいだな、と優衣は思った。 優衣(もう、こんな素晴らしい景色もしばらくお別れだね。) ゆずは、悲しそうな顔をした優衣先輩をみた。 ゆず(優衣先輩…) 麦「あ、葎ちゃんに美緒ちゃん。いらっしゃい」 美緒「ああ、初日まだか?」 麦「多分、もう少しだと思うわ」 葎「………ゴルァ」 美緒「………ハア、黙れ」 美緒「奇声禁止な…」 葎「どこまで私を追いつめたいんだ!」 美緒「さあ~て」 葎「見損なったぞ」 美緒「逆の台詞よ」 葎「いやいや、こっちでし……ょ」 美緒「とにかく、静かに!」美緒の剣幕に葎は黙るしかなかった。 いよいよ、あたりが明るくなってきた。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加