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優衣は、ゆっくり私に近づいた。
優衣「ゆずにゃん。私明日、行かないとだめなの。」
ゆず「………明日いなくなるんですか」
優衣「あとは、夕しか知らないよ…
特別にゆずにゃんにおしえるからね。
私がいなくなったあと。りっちゃんたちに教えてあげてね」
優衣はそう言うと。
しばらく歩いたあと、たち止まった。
何か考え事…
いや、悲しいんだ。
ゆず(………当たり前じゃない。誰だって、悲しいじゃない。
優衣先輩……
今でも抱きしめたいくらいです。あまりにも、あなたが素晴らしすぎるから。
もう、高校生の優衣先輩とは明らかに天と地の差があるくらい素晴らしすぎて。
別れがとても嫌で嫌で…)
ゆずは、膝を崩し。泣いた。
ゆず「優衣先輩、行かないでくださいよ…」
ゆずの言葉に優衣先輩は、何の反応を示したのだろうか。
そのとき、私は
微かながら優衣先輩がこっちを向いて笑ったのをみた。
私が尊敬する。
私が大好きな先輩が今、そこから去ろうとしている。
優衣先輩は、ゆずを真っ先から見ろうとせず。
こっちを向いたが、
空を眺めていた。
彼女は、また歩をすすめた。
茶色の髪に
わずかな風にふわふわとした感触がある
優衣先輩の特徴だ。
優衣先輩が坂の向こうまで歩いた時。
あたりが一斉に明るくなった。
そして、優衣先輩がこっちを向いて声をかけた。
朝日が偶然か、
優衣先輩を華麗に照らした。
優衣「また、帰ってくるからね。」
坂を下っていった。
ゆずは、何回も優衣先輩の言葉を聞いた。
「必ず、帰ってくるからね。」
ゆず(いつでも、待ちます。
……優衣先輩」
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