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金田「さあ、着きましたよ。梓さん」 梓「うわぁ」 感嘆の声を漏らした。唯先輩が所属していた会社はとてつもなく巨大だった。 金田「おやおや、梓さん。ビルの高さに圧されましたかな」 梓「い、いえっ。違うんです。ただ驚いただけですっ」 金田「ほう。これなら唯様の社長とやり合えるかもしれませんね。」 梓「ほ、ほんとですかっ」 そのとき、後ろから声が聞こえた。 「………かねっち。あずにゃんを連れてどこに行くつもりなの」 金田「……唯様」 梓は、しばらく振り向けなかった。 梓は振り向けず、エレベーターに向かって歩をすすめた。 唯「あずにゃんっ さっきはごめんっ わざと知らないふりをしていただけなのっ」 梓は後ろを振り向けず、こう言った。 梓「……ただ、カメラがたくさんあったとしても。唯先輩ではなかった… 前の唯先輩なら、そんな状況でも声をかけてくれた筈ッ……」 梓は急に歩をとめ… 唯「あずにゃん?泣いているの」 梓「……いえっ。泣いていま……せん。」 梓は唯先輩の顔を見た。 梓「あ…ああ、唯先輩あいたかったですっ」
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