Episode-0. プロローグ

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 リガードは拒否しようと思っていたが、ミイナの真っ直ぐな眼差しに根負けしてしまう。 「ふっ、昔からキミは言い出したらきかないからな。 でも無理はするなよ」 「えぇ」  リガードはミイナの前に行くと、目線に合わせるようにしゃがみミイナの頭に手を置く。 「すぐに戻って来るから、カイルと一緒にいい子で待ってるんだぞ」 「うん……」  ミイナは不安げにうつむいたまま返事をした。幼いながらに迷惑をかけてはいけないと思い肯定したのだが、本当は不安で仕方ない。  それもそうだろう、3人が出ていってしまうと自分達2人だけになってしまうのだから。 「よし、いい子だ」  リガードはミイナの心中を察し、少しでも安心させようと頭を優しく撫でてやる。  ミイナの表情が少し和らぐのを確認すると、次はカイルの方に向き両肩に手を置いた。 「カイル、ミイナのこと頼んだぞ」 「任せてっ、ミイナは俺が守るから!」 「よしっ、男同士の約束だっ」  リガードとカイルは、お互いの拳を軽くぶつける。  リガードは2人の表情を確認すると、立ち上がり顔を引き締めた。 「行くぞっ、レイドっ」 「わかった、父さんっ」  2人はお互いに目配せすると、飛び出していく。
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