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「「なっ……」」
家を飛び出したリガードとレイドは街の惨状を目の当たりにし、言葉を失う。
無数のオオカミ型の悪魔が住民達を襲い、数体のトカゲ人間型の悪魔が次々と住居を破壊していた。
逃げ回る人々や武器を手になんとか応戦する人々が居るなかで、悪魔に襲われ既に事切れている人が血だまりに倒れている。
まさに、地獄絵図となっていた。
ディアハルト家は街の中心地から離れている為に、気付くのが遅くなったのだ。
「――っ!
と、父さん、上っ!」
レイドが驚愕の表情で上空を指差した。
「なっ……んだとっ!」
リガードはレイドが指差した方向を見た途端、驚愕した。
なんと、そこにはおびただしい数の鳥型の悪魔の群れがあったのだ。
「どうしてこんなことに……」
「わからん。だが、まずはあれをなんとかせんとな」
リガードは上空の悪魔の群れを睨み付けた。
「久しぶりにやってやるか」
リガードは手の甲を上に握った右手を前に突き出す。
「はぁーーっ」
リガードは目を閉じ気合いを入れ始めた。
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