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「さぁ、お先にどうぞ」
ヴェルディは余裕の表情だ。自分がやられる筈はないという絶対的な自信。
「……そうか、ならお言葉に甘えてそうさせていただこうか。
二人とも行くぞっ!」
リガードはミレーネとレイドの2人に号令をかけ、フランベルジュを両手で持ち真上に振りかぶる。
すると、ゴアッという音と共にフランベルジュから勢い良く炎が噴出した。
「鳳凰天翔(ほうおうてんしょう)っ」
フランベルジュを真っ直ぐ振り下ろすと、噴出した炎が巨大な鳥の形となりヴェルディに向かって飛翔していく。
「飛刃連斬っ」
レイドはブロードソードを何度も振ると、そのつど衝撃波の刃がヴェルディに向かって疾走する。
先程と違って数十もの衝撃波を発生させた。
リガードの炎の鳥とレイドの衝撃波が次々とヴェルディを襲い、次第にヴェルディは砂煙に包まれ見えなくなった。
「雷の聖霊よっ、其は閃光とともに全てを消し去る雷の刃なりっ!
サンダー・ブレェェードォッ!!」
レイドの衝撃波が途切れると同時に、ヴェルディの頭上から雷の刃が落ち閃光が辺りに迸る。
「「「はぁ……はぁ……はぁ……」」」
辺りには3人の荒い息遣いだけが響いている。
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