Episode-0. プロローグ

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――――  煙が晴れていくと、そこには前にした翼で身体を隠したヴェルディの姿が。 「「「――っ!!」」」  3人は驚愕に息を呑む。 「はぁ……はぁ……、そ……んなっ、父さん達との総攻撃が……」  少し焦げた翼を広げると、ほぼ無傷のヴェルディが現れる。 「……やはり、所詮は人間……この程度が限界ですか。 でも、あなたの炎だけは少し効きましたよ……」  よく見ると、ヴェルディの身体はところどころ焼け焦げていた。 「今度はこちらからいきますよ」  ヴェルディは手を広げて右腕を真上に上げると、手のひらに黒い光りが現れる。  そのまま右手を握りしめると、黒い光りが細長く延びていく。  次の瞬間、その手には漆黒の剣が握られていた。 「簡単には死なないでくださいよ」  ヴェルディはレイドに向かって物凄い速さで疾走する。 「――っ!!」  レイドが反応した時にはヴェルディは目前にまで迫っていた。  ヴェルディは素早く剣を横に薙ぐ。  レイドはそれに反応してブロードソードで防いだ。  が、ブロードソードは真っ二つに折れ、レイドの腹部に浅くはない裂傷が刻まれた。 「ぐぁぁぁーーー」  レイドは腹部から鮮血を噴出させ、崩れ落ちる。
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