Episode-0. プロローグ

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「――アイス・ニードルッ!!」  ミレーネからヴェルディに向かって無数の氷の針が飛んでいく。 「ふんっ」  ヴェルディはその方向に手を広げて左腕を突き出した。  すると、手のひらから黒い光りと共に無数の黒いナイフが出現し、氷の針に向かって飛んでいく。  氷の針と黒いナイフはぶつかり合い、互いに相殺されていく。  が、ナイフの数の方が少し上回っていた為、数本のナイフがミレーネを襲う。 「きゃーっ」  次の瞬間、リガードは隙をついてヴェルディとの間合いを一気に詰め、炎を纏ったフランベルジュで激しい連撃を繰り出す。 「っらぁーーー」 「ふんっ」  ヴェルディは激しい連撃に合わせて剣を振り、その全てを受け止めていく。 「どうしました? ……こんなものですか?」 「ちっ……」  このままでは体力の無駄遣いだと考えたリガードは後ろに跳び、ヴェルディとの間合いを一気に広げた。 「はぁ……はぁ……、二人とも……はぁ……大丈夫、か?」 「えぇ、かすり傷よ」 「……うぅ……な、なんとか……。 傷は……浅くはない……けど、うぅ……急所は免れた……みたい」  レイドはなんとか上体を起こしたが、うずくまったままだ。  リガードとミレーネはヴェルディが気になり、レイドの方をチラッとしか見れない。 (くっ、……このままだとまずいな。 ……ヒート・ブラスターを使うか、……だが撃てて一発が限度……)
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