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リガードはフランベルジュを前に突き出し、左手で右手首を掴む。――ヒート・ブラスターの構えである。
相対するヴェルディは黒い剣を消し、手を広げて右腕を前に突き出した。
「「うぉーーーーっ」」
2人は同時に叫び、気合いを入れ始める。
しばらくにらみ合いが続く――。
そして、
「ヒィィートォッ、ブラスタァァ――ッ」
「ダァークゥストリィィームッ」
2人がそう唱えると、リガードから赤い光線が、ヴェルディから黒い光線が真っ直ぐに伸びてく。
2人のちょうど中央で2つの光線がぶつかり火花を散らす。そのまま拮抗状態に。
「ぐぐぐぐぐっ」
拮抗していた2の光線は徐々に黒い光線が押し始める。
「どうしたんですか……先程の威勢は?」
「くっ……、俺の命を食らえぇーっ!
うぉぉぉーーーーー」
リガードの身体から白い光が表れ、押されていた赤い光線が勢いを増し黒い光線を押し返していく。
赤い光線は中央まで黒い光線を押し返してもまだ勢いを弱めない。
ここに来てようやくヴェルディの表情に焦りが現れた。
「ぐぅぅーーー……、これは……さすがにキツイです……ね。
しかしっ……まだまだぁーー、がぁぁー」
黒い光線も勢いを増し、再び二つの光線が中央で拮抗し始める。
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