Episode-0. プロローグ

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 リガードはフランベルジュを前に突き出し、左手で右手首を掴む。――ヒート・ブラスターの構えである。  相対するヴェルディは黒い剣を消し、手を広げて右腕を前に突き出した。 「「うぉーーーーっ」」  2人は同時に叫び、気合いを入れ始める。  しばらくにらみ合いが続く――。  そして、 「ヒィィートォッ、ブラスタァァ――ッ」 「ダァークゥストリィィームッ」 2人がそう唱えると、リガードから赤い光線が、ヴェルディから黒い光線が真っ直ぐに伸びてく。  2人のちょうど中央で2つの光線がぶつかり火花を散らす。そのまま拮抗状態に。 「ぐぐぐぐぐっ」  拮抗していた2の光線は徐々に黒い光線が押し始める。 「どうしたんですか……先程の威勢は?」 「くっ……、俺の命を食らえぇーっ! うぉぉぉーーーーー」  リガードの身体から白い光が表れ、押されていた赤い光線が勢いを増し黒い光線を押し返していく。  赤い光線は中央まで黒い光線を押し返してもまだ勢いを弱めない。  ここに来てようやくヴェルディの表情に焦りが現れた。 「ぐぅぅーーー……、これは……さすがにキツイです……ね。 しかしっ……まだまだぁーー、がぁぁー」  黒い光線も勢いを増し、再び二つの光線が中央で拮抗し始める。
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