Episode-0. プロローグ

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 燃えるように赤い茜色の空の下、幼い兄妹2人が手を繋いで家路についていた。  赤茶色の髪をしたツンツン頭の見るからに活発な10歳の男の子とピンク色の髪の毛を白いリボンでツインテールにしている少し甘えん坊な優しい8歳の女の子である。  男の子はカイル・ディアハルト、女の子はミイナ・ディアハルトという。 「お兄ちゃん、今日の晩ごはん何かなぁ~。 ミイナの好きなものだったらいいなっ」 「そう言えば、久しぶりにレイド兄ちゃんが帰ってくるから、レイド兄ちゃんの好きなビーフシチューにするって 母さん言ってたよ」 「ホントっ!! ミイナ、ビーフシチューだぁい好き。 レイドお兄ちゃんにも早く会いたいし、早く帰ろっ」  ミイナは満面の笑みを浮かべ、握っていたカイルの手を離して跳び跳ねるように駆けていく。 「お~い、待てよ~。 そんなに急いでたらコケるぞ~」 「ミイナ、そんなにドジじゃないもんっ。 お兄ちゃん早く早く~」  振り向いて両手で手を振るミイナに向かって、カイルも駆けていく。
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