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「――っ!!」
レイドが気配を感じ顔を上げると――。
そこにヴェルディが立っていた。
「そんな……」
しかし、ヴェルディの右腕は上腕の途中から無く、腹部から胸部にかけて大きな穴が空いていて、全身紫色の血で濡れていた。
「はぁ……はぁ……、がはっ」
ヴェルディは大量に吐血し、前のめりに倒れた。
彼の敗因は、人間を完全に見下し侮っていた事である。
「……こ、んな……所で……死ねるかぁー」
突如、ヴェルディの身体を黒い光が覆ったかと思うと、その光がレイドの方に飛んでいく。
「うわぁーー」
レイドに黒い光がぶつかり、レイドは意識を失った――。
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