Episode-0. プロローグ

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「――っ!!」  レイドが気配を感じ顔を上げると――。 そこにヴェルディが立っていた。 「そんな……」  しかし、ヴェルディの右腕は上腕の途中から無く、腹部から胸部にかけて大きな穴が空いていて、全身紫色の血で濡れていた。 「はぁ……はぁ……、がはっ」  ヴェルディは大量に吐血し、前のめりに倒れた。  彼の敗因は、人間を完全に見下し侮っていた事である。 「……こ、んな……所で……死ねるかぁー」  突如、ヴェルディの身体を黒い光が覆ったかと思うと、その光がレイドの方に飛んでいく。 「うわぁーー」  レイドに黒い光がぶつかり、レイドは意識を失った――。
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