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カイルとミイナが兄レイドに会うのは彼の騎士学校の卒業式から半年振りである。
レイドは騎士団に入団してから半年間に渡る長期間就いていた初任務を終え、今日から一週間の休暇を実家で過ごす為に帰ってくるのだ。
しばらく歩いていると、2人の目的地である青い屋根の少し大きめの家が見えてきた。
すると、家の前でオレンジ色の短髪が目立つ端正な顔立ちの少し長身で、細身だが筋肉がしっかりとついたスタイルのいい青年が手を振って立っている。
この青年こそが2人の兄レイドだ。
「あっ、レイド兄ちゃんだ!!」
「ホントだ! レイドお兄ちゃんだぁ。レイドお兄ちゃ~ん!!」
2人は同時に笑顔を浮かべレイドに向かって駆け出していく。
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