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なんだかんだでホームルームが終わり次は授業だ
学校に入って一週間、ずっと教室での授業だったが、学校生活にも慣れてきたということで遂に魔法や戦闘の実習が始まるのだ
よっしゃ!遂に教室から解放される!
ずっと机に向かってカリカリカリカリカリカリカリカリ…体育会系の俺にとってかなり苦痛だったからなぁ
俺はしみじみと感慨にふけった
「直人、何やってるの?早く実習室に行こうよ」
そんな俺を聖一が現実に戻した
「悪い悪い、じゃあ早く行こうか」
俺と聖一が教室を出ると、曲がり角の端から由紀がひょっこりと顔を出していた
「ぷぷっどうせ解放される!とか思ってるんでしょ~バレバレ~ぷぷっ」
「二回笑うな二回!ずっと教室だったんだから別にいいだろ!」
「まぁ確かにずっと教室はつらいよね~体育会系には」
由紀はまたぷぷっと笑うと実習室に向かって歩きだした
ウゼー!分かってるなら言うなよ!そこ気ぃ使えよ!てかなんでほぼバレてんだ!?
なんか腹立つなー俺そんな分かりやすいのか?
「直人落ち着いて、顔に出てるよ腹立つ~って」
「マジで!?…俺そんなに分かりやすいのか?」
「まぁ結構…いや…かなり…かな?」
聖一は申し訳なさそうに言った
俺はそんなに分かりやすいのか~いやでも聖一は悪くないぞ?だからそんな申し訳なさそうにするなよ~
何だかこっちが申し訳ない気持ちになってきた
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