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―RAKUMURA
彼女が心配だった。
だけど、その感情はあくまでも業務的なものでそれ以上の感情などなかった。
彼女は自(みずか)ら自分の首を絞め泣き叫んでいるように見える。
僕がテリトリーに近づこうとすればするほど彼女は遠ざかっていく。
どうしたら彼女を闇から救えるのだろう?
特別な思いなどない。ただ、明るい場所に引きずりだして普通の生活をさせたかった。
僕の精神科医のプライドとして
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