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ガチャ…
久しぶりに家のドアを開ける。
母親は何が原因か精神を病み、今は病院に入院している。
と言っても、血は繋がっていない。
両親をなくし、公園で震えていた私を引き取り養女にしたのだ。
母親と会ったのはまだ小さかった時だ。もう、顔も思い出せないほどの時間が経っている。
この家で私を待っている人間と言えば…………
「お帰り。奈央」
この男だけだ。
心配なのではない。体が目的なのだ。仮にもこの男は義理の父親……“近親相姦”にあたるだろうか?
※近親相姦=身内による倫理的に禁じられたsexをすること。
これは母親が入院した頃から続いている。
「大人しくしろっ!!父親の言うことが聞けないのか!?」
私は慣れているが、いつも暴れる。父親という立場を利用してましてや、自分より力の弱い女子高生を犯すやり方が気にくわないのだ。
素直に犯されてヤるつもりはない。
だけど………いつも最後には精液まみれだ。
そういう日は決まって街に繰り出す。
傷に傷を重ねて元々、自分の中にあった傷を隠すために激しく抱かれる。
時にはレイプめいたことをされることもある。
激しければ激しいほどいい。自分の立場も環境も忘れられる。
“私は弱くない”
“誰かに助けられるほど柔(やわ)じゃない”
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