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目を覚ました彼女はさっきよりも極端に近寄られることを嫌がった。
「鈴坂…」
「近寄らないでっ!!」
今まで見たことのない彼女の姿に戸惑うことしかできなかった。
カウンセリングが専門だと言うのに。
一度、鈴坂の親と話してみようと思い連絡先を調べていると彼女に止められた。
「お願い!!連絡しないでぇ……」
「鈴坂…君に何があったのか話してくれるか?」
「………。」
恐る恐る彼女の肩に触れ彼女と目線を合わせながらできるだけ優しく聞いた。
だけど、彼女は戸惑いながら黙り込んでしまった。
今の彼女には少し酷なことをしているかもしれない。けれど、現状が分からなければ対処のしようがない。
例え、彼女がどんな目に晒(さらさ)されていても。
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