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僕と彼女の出会いは、地元の公園だった。
有名な公園でもなく、賑わいもあるワケでもない。ただ、広さはかなりのものだった。
こんなに広いのに名も知れないとは考えづらいものがあったのだが…
彼女とは当たり前ではあるが、お互いに知り合いの訳もなく、誰かに紹介された訳でもない。ただ同じ公園にいたことがきっかけだった。
僕は月に何度か公園へ行き、ジョギングをしていた。
そして、いつも同じ場所・同じ時間に彼女を見かけていた。
はじめて彼女を見た時は、白いワンピースに淡いピンクのカーディガンを羽織っていた。
そんなに近くで見た訳でもなく、少し遠目で見えたくらいだったが、とても清楚で温かい雰囲気だった。
それが僕に彼女に対しての第一印象。
僕もいつも同じ時間に公園へ行き、日課であるジョギングをしていた為、彼女も僕の顔を覚えたらしい。
それは後々彼女から教えてもらった。
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