幼い傷は癒えずして今に

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ボクは周りよりデブくて、ダサい髪型・服装をしていた。 そんなボクと仲良くしてくれる子なんて、そう居なかったはずだと今でも思う。 けど、居たんだ。 10人くらいは、普通に気兼ねなく遊べる友達が。 みんな優しかった。 だから、自然と遊びにも力が入った。 そんななか、同じクラスの、身長が近い男子が生意気にもボクの悪口を言い出した。 「さ行が言えない」とか「デブ」とか…幼いボクが知ってる短所以上のことを次々言葉に出された。 そうなりたくてなったんじゃない… ちゃんと言えるように施設にだって通って… ボクなりに頑張ってた。 なのに………。 ボクはその時のショックと苛立ちを宿した心の思うまま、ライバルという勇ましい形で彼らと対立するようになったのだ。 .
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