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「どうぞ、お入りください」 と言われて彼は部屋に入った。 中をきょろきょろと見渡しながら後ろ手にドアを閉める。 奇妙な部屋だった。 彼の正面には、扉が並んでいた。 向かって左から緑、黄、赤。 家具の類などは何もない。 赤い扉の前に、愛想のいい笑いを浮かべた痩せぎすの男が立っていた。
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