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左から2番目のメールボックスに 打ち合わせのメールがあふれて 時々挟まれる笑い話や世間話が たまらなく愛しくて 別の着信音 別の点灯 すぐにでも気がつけるように あなたの声で教えてくれる わたしはすこし物覚えが悪いけど あなたのことは全部覚えてる あなたが忘れたことも 忘れないようにめもしている あなたがきいてくれたとき すぐにでも教えてあげられるように。 あなたとふたりすごしたひととき。 コップにのこってしまったチョコレートも 勿体なくは思わなかったよ。 だから、ねえ また あの紫煙の中の甘い香りにふたりつつまれたい。
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