プロローグ

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とかなんとか誰に説明してるのか謎な設定説明などをしていると 不意に目をやったお店の角に 数人の不良が女の子に絡んでいるのが見えた 不良たちは各々女の子にニヤニヤとしたいやらしい笑みをかけながら 女の子に絡む 「キミ可愛いねーうひょーしかも常盤台じゃん!!」 「今から俺達と遊びに行かない?帰りは俺達が送ってやっから」 「まっ いつ帰れっかはわかンねーけどさ ヒァッヒァッ」 会話?の内容は遠くてまだ聞き取れないがなんとなくわかる… (…漫画みたいな不良たちだな) 辺りの行き交う人の群れを見回してみるが 皆さん我関せずといった感じだ まぁそりゃそうだ 別に彼らが薄情なわけでもない 実際ここに割って入っても何かできる訳じゃなし 怪我するだけだ 誰だって自分がカワイイ それがフツー 見ず知らずの人間のためにそんな事をするヤツがいたとしたら ソイツはただのバカか…もしくは… ……………… ……… …。 (…ちっ、俺もその馬鹿な人種らしい…久々に"仕事"するか…) 「おーいたいた!こんなトコにいたのかー」 気まぐれを起こし声が聞こえる所まで近づいたとこで違う方向から誰かがきた 何やら女の子の知り合いらしい高校生らしき少年が女の子もとに不良を掻き分け向かっていく 体格は中肉中背、ツンツンしたヘアースタイルの少年だ 「ダメだろー勝手にはぐれちゃー」 「は?」 ツンツン頭の少年は不良たちに「私に敵意はありませんよ」とでも現すような愛想笑いを浮かべながら 「いやー連れがお世話になりました。はい、通してー」 と 女の子の手を引きその場から退散しようとする ヨシヨシ、これで平和的に解決しそうだ とか安心して眺めていたが 女の子の発言により 突如として崩壊した 「ちょっと、誰よアンタ?なれなれしいわね」 その場が一瞬で時がとまる 俺も口をぽかんとあけて我が耳を疑ってみた
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