七月十八日

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超電磁砲こと御坂美琴と今朝の警邏中に見かけた佐天という子と…え~と…淡いピンクの水玉の子だ 3人で買い物を楽しんでいるみたいだ …………… …… 「はい!?無理無理無理です そんなの穿ける訳ないじゃないですか」 …………… …… 「見せないしめくらないで下さいッ!!」 大きな声で何事かを佐天という子に訴えている水玉の子の声だけ聞こえてくる 佐天という子の手にはヒモパンがひとつ 会話は聞き取れないが恐らくヒモパンを勧められているのだろう うむ…実に楽しそうだ というか妄想でこちらも楽しめる 流石は神…グッジョブ! 桐生は思わず1人親指をたてる さて、今回こそ超電磁砲にツンツン頭の事を聞き出すチャンス はじめてみたときはそれどころじゃなく 二度目の時は一晩中追いかけ回しても気付かれず三度目のときは銀行強盗や白井黒子の件があったため断念した 今なら邪魔者はいない まさに千載一遇のチャンス 桐生は話しかけようと3人に近づくがすぐさま足を止める (何て声かけりゃいいんだ…?) そもそも、桐生は3人とは話したこともない それどころか3人ともこちらが一方的に知っているだけ 桐生は友達づくりも面倒臭がってしない そんな桐生が面識のない女の子(複数)に話しかける社交的スキルなんて微塵も存在しなかった 「最悪だ…今回こそ、俺を邪魔するようなことは何もないと思っていたのに…思わぬ伏兵がまさか自分の中にいたなんて…」 両足を床に張り付かせて固まっているうちに3人が別のコーナーに移動する
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