七月十八日

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今度はパジャマを見ているようだ 3人はマネキンの着ているパジャマを指さし笑っていた 釣られて桐生もそれをみる とても子供っぽいパジャマ 小学生とかが着ていれば可愛らしいと思えるが 中学生が着るには少々子供っぽいお子様パジャマだ 少しの会話のあと 佐天と水玉の子は超電磁砲と別れて水着コーナーに向かっていった (よし!残ったのは超電磁砲1人!ハードルが下がったぞ!!いまだ、動け俺の足!!!!) …………… …… 桐生の両足は床に張り付いたまま動かない 「ちくしょう!動けよ!コノヤロウ!」 自分の足に文句をいってもなにも変わらない その横を通り過ぎる人の怪訝な視線がとても痛い 「そうだ!成功した自分を想像してみればいいんだ!」 桐生は超電磁砲に話しかけうまくいく様子をシミュレートしてみる …………………… ………よし!まずは普通に 「どうも、こんにちは。」 「? 誰よ アンタ」 「………………」 「だぁぁぁぁぁぁ!話の切り出し方がわかんないのにシミュレートなんてできるわけねぇぇぇ!!!」 頭を抱えて自己嫌悪する 「そうだ!うまくやろうとするから何も浮かばないんだ!!ここは強引に!!」 ………………… ………… 「おい!超電磁砲!!」 「? 誰よアンタ」 「いいから!きけ!」 ガッと御坂の腕を強引に掴む 「…馴れ馴れしく、私にさわってんじゃねぇぇぇ!!!!」 御坂美琴の髪から青白い雷撃の槍が飛び、桐生の体を貫く 「ギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」 ハァハァ…駄目だ…そういえばあの超電磁砲を見たのって殆ど問答無用で電撃浴びせてるシーンばかり どう考えても俺のシミュレートじゃ電撃オチになっちまいそうだ… それでもどうにかこうにか話題がないかと超電磁砲の方に視線を戻す すると一着のパジャマを手に取り姿見で合わせようとしている なんだか挙動不審だ… いやまてよ!選んだ服を「可愛いね、似合ってるよ!」とかなんとか誉めて機嫌よくさせればうまくいくんじゃないか!? そう思って選んだパジャマを見る 件のお子様パジャマだ… 「ぐっ…ダメだ悪口しか思いつかない…なんつーセンスしてやがんだ…って、んん!!??」 「なにやってんだオマエ」
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