七月十八日

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ーセブンズミストー 御坂と水玉の子の手により避難誘導が完了した店内はガランとしている 「よしっ とりあえずこれで全員…」 …よしよし、避難誘導は完了したみたいだな 何度も言うが桐生は風紀委員の仕事に対してやる気がない 興味が沸いたことにだけ首を突っ込んでいるだけなのだ あたかも今来ましたよという感じで3人のもとに歩いていく 「どーも、避難誘導は終わったみたいだな」 わざとらしくキョロキョロと周りを見渡す 「あ!そこのあなた…まだ避難してなかったんですか?早くあっちの非常口から…」 「ん?あぁ、おきになさらず、俺も…ん?そっか外してたんだっけ」 ポケットからゴソゴソと腕章を取り出しおもむろに袖に通してちょうどいい位置で安全ピンで固定する 「俺も風紀委員だから」 すんませんね、遅れちゃってと会釈し今きましたよアピールを頻りにする 「あ…そうだったんですか、私は風紀委員第一七七支部の初春飾利(ういはる かざり)です」 「初春…?あ~えっとどっかで聞いたような…まぁいいや!俺は第一七六支部の桐生 乱」 「私は御坂美琴…って自己紹介なんてしてる場合じゃないわよ!早く爆弾を探さないと…」 「ビリビリっ」
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