七月十八日

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御坂は声のする方を振り向く 「あの子は?」 「は?まだ戻ってなかったの?」 「人が多すぎてよくわかねーけどたぶんまだ…」 うぉ!キタキタ!ようやく目の前にキタ 「どうも、俺は風紀委員第一七六支部の桐生 乱 よろしく」 「…え?あぁ、俺は上条当麻(かみじょう とうま)よろしく」 とにかく面識を得ようと頻りに自己紹介をする 上条当麻ね、やっと…名前までたどり着けた 「って呑気に挨拶してる場合じゃねぇ!あの子探さねーと!!」 「初春ッ!!初春!!聞きなさい!」 電話の向こうから白井黒子が叫んでいる 桐生は水玉の子改め初春飾利の近くに寄り電話の声に耳を澄ます 初春もそれに気づいてかコッチに寄る いや…どうせならスピーカーにしろよ 俺の願いは届かないようで初春はそのまま通話を始める 「今 全員避難したか確認を…」 「今すぐそこを離れなさい!!! 過去八件の事件の全てで風紀委員が負傷してますのっ!!犯人の真の狙いは」 「観測地点周辺にいる風紀委員!!!今回のターゲットはあなたですのよ初春っ!!」 バッチリ聞こえました… つまり、犯人に気付かれてるかどうかはしらないが成り行き上 俺も観測地点周辺にいる風紀委員に含まれちゃうのね… パタパタ… 後ろから小さな足音が聞こえる 強制的に矢面にたたされたせいかヤケに大きく聞こえる 「おねーちゃーん」
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