七月十八日

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女の子が笑顔でこっちに向かって駆けてくる 「メガネかけたおにーちゃんがおねーちゃんに渡してって」 全員の視線が女の子に向けられる 女の子に怪我はなく 笑顔でカエルのぬいぐるみをもっていた 「良かった無事だったみたいだな」 上条はホッと息を吐く (あれはさっきの…?) 御坂は1人ぬいぐるみを訝しげな目で見る 「ッ!!?」 初春が何かに気づき とっさに女の子からぬいぐるみを奪い投げ捨て 女の子を庇うように抱きしめる 「逃げてください!!」 初春が叫ぶ! 「あれが爆弾ですっ!!!」 「!!!!!!!!!???????」 桐生は昨日の篝火との会話を思い出す 「…虚空爆破事件(グラビトンじけん)って知ってるか?」 「はぁ…ニュースでやってる程度には」 「爆破する場所や時間に法則性が無く、未だに犯人の特定に至らずにいる…最近では爆弾をぬいぐるみや子供用の鞄みたいな警戒心をそぐ物に仕込んできたりするようになっている」 「そりゃ、エゲツないっすね」 「爆発前に前兆があるから死亡者こそ出てはいないが捜査中の風紀委員にも何人か怪我人が出てる」 「………。」 ……マジかよっ!!??
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