七月十八日

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ー第七学区セブンズミスト前ー 「キャ――――――――――――――!!!!」 「何だ!?爆発?」 「例の連続爆破テロだって!」 「逃げ遅れた人がまだ中にいるみたいだぞ」 「風紀委員の子をみたって…」 「危険です!危ないからさがって!!」 「コレマジでヤバいんじゃね?」 「シャレんなんねーよなぁ」 セブンズミストの外は爆発が起きたことで騒ぎになっている 爆発現場を見ようと野次馬でごった返し 警備員や風紀委員が現場に一般人を近づけまいと奔走していた そんな騒ぎに背中を向け1人路地裏に向かう人物がいた 「ククク…」 あのときのメガネの学生だ 「いいぞ 今度こそ逝っただろう」 「スゴイッ!スバラシイぞ僕の力!! 徐々に強い力を使いこなせるようになってきたッ!!」 メガネの学生は歓喜に震える 「もう少しだ!あと少し数をこなせば無能な風紀委員もアイツラもみんなまとめて…吹き飛ばッ…!!?」 突然、後ろから誰かに蹴り飛ばされる 「?? な!?一体何が…?」 顔をあげるとそこにはいる筈のない人物が立っていた 灰色のプリーツスカートに半袖のブラウスにサマーセーターという格好で茶色い髪が肩まである女の子 超電磁砲の御坂美琴。 「はーい❤」 御坂は笑顔で軽く手を振っている 「用件はいわなくても分かるわよね 爆弾魔さん」 メガネの学生はギクッとし血の気が引かせながら答える 「な 何の事だか僕にはさっぱり…」 とぼけるメガネの学生の言葉を聞き流し御坂は続ける 「まあ確かに威力はたいしたもんよね 実戦向きじゃないけど」 「でも残念だったな 死傷者どころか"誰一人かすり傷一つおってねぇよ"」 メガネの学生の背後から桐生が現れそう告げる 「そんなバカなっ!!僕の最大出力だぞ!!」 「ほぅ」 墓穴を掘ったメガネの学生の言葉を聞き逃さず 2人は口元を三日月型に開きニヤリとする 「はっ」 気づいてももう遅かった 「い…いや、外から見ても凄い爆発だったんで中の人はとても助からないんじゃないかと…」 メガネの学生は喋りながら鞄の中でゴソゴソと手を動かす その手に掴んでいたのはスプーン 桐生のほうからはそれが何かがすぐみえた …コイツ、アルミを!? 「コノヤロウ…まだ…ってやべぇぇ!!!!!!!」
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