704人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
(…うわ、やべえ離れろ)
話し声が聞こえる距離まで近づいていた桐生は急いで距離をとる
「オマエだああああッ!!」
ズガッシャアという音をたてながら女の子は少年と不良たちに電撃を浴びせる
不良たちは「ギャウ」と悲鳴をあげながらズシャズシャと倒れていく
「ハァハァ…危なかった…」
桐生は心臓をバクバク鳴らしながら惨状を見た
女の子は頭を掻きながらヤッテシマッタという感じで
「あー、こんな雑魚共に能力使っちゃった…」
と反省し始めていた
「あの女の子…高レベルの電撃使い(エレクトロマスター)か…どうりで不良を前に堂々としてる筈だ」
この街に限っては『裏路地の不良ども=暴力最強』という図式は当てはまらない。
超能力開発という時間割りからも落ちこぼれた彼らは何の力も持たない無能力(level0)の『不』良なのだ。
この街で真に強いのは、彼女のような特待生クラスの超能力者である。
当然これだけの電撃を浴びたのだ
少年含む不良たちは全滅だろう…
「…っぶねー、何だあ?今の 何か電気がビリビリって…」
「え?」
最初のコメントを投稿しよう!