七月十八日

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ズガシャアァァァァン 御坂美琴の前髪から蒼白いスパークが散り雷撃の槍が飛び桐生とメガネの学生の周りの地面をえぐる 「容赦ねぇ…てかホント貴女はワタシの事見えてます?」 やはり御坂美琴の耳には桐生の言葉は届かないようで桐生へ言葉を返さない 無視してメガネの学生に向けて話しかける 「知ってる?常盤台中学の超能力者(level5)は元々は単なる低能力者(level1)だった それでもそいつは頑張って頑張って頑張って…超能力者(level5)と呼ばれる力を掴んだのよ…でもねっ たとえ低能力者(level1)のままだったとしても私はアンタの前に立ち塞がったわよ」 御坂は一度言葉を切る その瞳には更に力が籠もる 「アンタのやった事は許せないしそれ以上に力に依存するアンタの弱さに腹が立つ」 御坂は拳に力を込め最後に一言 「そっちにはそっちの事情があるんでしょうけど相談に乗る前に一発殴らせてもらうわよっ」 ゴンっという鈍い音が路地裏にひとつ響いた
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