七月十八日

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「あ…!」 桐生はメガネの学生を警備員に引き渡したあと 現場に駆けつけていた篝火を見つけたため人混みに紛れてコッソリセブンズミストの裏口のほうに回っていた すると、ちょうど裏口からでてきた上条当麻を見つけた 「か…上条当麻」 「ん?」 桐生は上条当麻のもとにダッシュで駆け寄る 裏口のドアの奥からガンガンと音が聞こえていた覗いてみると御坂美琴が顔を真っ赤にしながら壁を蹴りまくっていた 「なぁ…なにやってんだ?超電磁砲の奴は…」 「…なんか理不尽な怨念を感じる…どうか俺は何もみてないし聞いてないことにしてください」 上条の言葉に?を浮かべたが桐生は願いを聞き入れて同じく何もみてないし聞いてないことにした 「あのとき…」 桐生は真剣ないつになく顔つきをして本題に入った 「一体なにをどうやったんだ?」 そう、あの爆発の寸前 御坂美琴のレールガンは間に合わなかった もちろん桐生の酸素遊興(オキシプレジャー)が何かを作用したわけでもない 実際、あの時、あの場所にいた全員を救ったのは 確実にこの『上条 当麻』だ 「はぁ…ビリビリの次はアンタかよ…まさかビリビリみたいに俺のこと追いかけ回したりしやがりませんよね?…って、えっと名前何だっけ?」 「桐生 乱…」 「そうそう桐生だったよな」 桐生はそれた話題をもとにもどす 「追いかけ回すってのは正解かもな…俺は何度かアンタと超電磁砲がやり合ってる所を何度かみてる」 桐生はこれまでみたことを思い出しながら話を続ける 「上条当麻。アンタはlevel5の雷撃の槍を受けても虚空爆破(グラビトン)に巻き込まれても傷ひとつ負わずにいつも平然な顔をして立っている」 一体どうやって…あのときもあのときもあのときもあのときも… そうだいつも 「右手…そうだ!!その右手!!アンタは攻撃がくればいつもその右手を前に差し出していた!」 桐生は閃き、今まで溜まっていたものをダムが決壊するみたいに言葉を吐き出す 「初めて見たときから、ずっと気になっていた…一体…その右手はなんなんだ…」 ゴクンと生唾を飲み込みもう一度言葉を吐き出す 「…アンタは一体…何者なんだ。」
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