七月十八日

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「あ~、え~と…うん、そっか、へぇ~すごいなぁ…」 「…つか、テメエなんだその子供が苦手な人が幼稚園児にヒーローになる夢を語られた時みてーな反応は?テメエから知りたくて聞いてきたんですよね?そうですよね?このやろう!」 桐生はテキトーな生返事だけして頬をかき遠い目をしながら上条から目をそらす 「…くっ。む、ムカつく。つかさっき自分で証明してみせたじゃねーか!それで何で信じないんだよ!?それとも、もう全部忘れちまったのかよ!!この鳥頭!!!」 「いや~なんかそんなフワッとした事言われてもリアクションがとりづらいんだよな」 「じゃあどうすりゃいいんだよ…」 「こうなんていうかもっと具体的に…能力の理論とかさ」 「いや 何ていうか 能力と言っていいのか 身体検査では"無能力者(level0)"って判定なんだけど」 「能力…ゼロ? いやそんな筈ないだろ」 上条は困ったような微妙な笑みを浮かべている どうやら本当の話みたいだ 恐らく自身の能力のことを自分でもよくわかっていないのだろう 高校の名前も一応きいてみたが名門校でも何でもない低レベルの 能力者が通う何の変哲もない学校だった 「あ~、えっとじゃあ…とりあえずさ」 桐生はゴソゴソとポケットから携帯電話を取り出す
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