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「大まかな状況は把握してるだろうが、昨日の21時、クイーンが任務で深手を負い、その任務の撤退中に警備隊に拘束された...」
会議室は沈黙に包まれる。
「そして拘束された後、クイーンは異例の早さで『スネーク』へと連行され、現在囚われの身となってしまった...」
これを聞いた一同からはどよめきが起こった。
「捕まったのは聞いてたけどよ!スネークのことは聞いてねぇぞ!?」
「そう慌てるな...騒いだところで状況は変わらん。」
キングはルークを宥め、続ける。
「知っての通り、クイーンは欠くことのできない重要な人材だ。そこで、我々チェスはクイーン奪還作戦を計画、実行することにした。これは決定だ。」
チェスにおける最高権力者のキングの決定は絶対で、キングの判断なしで覆ることは決してない。
「今回の計画はルーク、及びナイトの二人で実行してもらう。二人は会議終了後速やかに具体的な作戦を練り、私に報告すること。」
「了解...」
二人はキングを一瞥し、同時に返事をする。
その後、各班の定期報告などを手短に済ませ、約一時間余りで会議は終了した。
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