13人が本棚に入れています
本棚に追加
教授に名前を言うと、
テストを受け取り、
空席に腰を下ろした。
徐(おもむろ)に時計を見ると、
残り10分を切っていた。
「こりゃ~ダメだね!」
諦めて鉛筆を置き、
逆剥けした指をいじる。
すると突然、鉛筆が言う。
『あなた、落第決定ね!』
「・・・・・ほっとけ。」
人目を気にし、小声で言う。
『助けてあげてもよろしくてよ。』
「じゃあ助けろ!」
『あなた、頼み方ってものがあるでしょ?』
「・・・・・・・・・・。」
俺は、筆箱から鉛筆削りを取り出し、すごい勢いで鉛筆を削りだした。
最初のコメントを投稿しよう!