13人が本棚に入れています
本棚に追加
時計を見ると、残り5分を切っていた。
俺は、鉛筆を強く握り締める。
俺の意志とは、関係なく
スラスラと鉛筆が動く。
あっと言う間に、答案用紙の
空欄が全て埋まった。
・・・・・合っているのか?
埋まってるから
とりあえず、大丈夫だろう。
もし・・・落第したら、
この鉛筆・・・・・火炙りにして
へし折ってやる。
「はい、やめ!」
教授の合図に、生徒たちが
次々と席を立つ。
俺は、筆箱に鉛筆を仕舞い、
早々と教室を出た。
「ねみ~。」
体を仰け反らせ、
豪快にあくびをした。
眠たくなってきたので、次の教科はサボり、足早に家路に就いた。
最初のコメントを投稿しよう!