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「あれほど準備しとけって言っただろうが!!」
道場の中に京の怒号が響く。
「ごごごご、ごめんなさい!!」
一瞬で正座、さらに頭を下げ土下座をした。その速さは瞬きよりも速いだろう。さらに、恐怖で呂律の回らない口を開き噛みながら謝る。
「ったく、高校入学三日前だってゆうのに……はぁ」
京は呆れて物も言えませんの意を込めたポーズをしながら、ため息を吐きながら首を左右に振った。
「うう、ごめんなさい……」
反省した帝はとりあえず謝っている。
今日は帝が高校に入学する三日前なのだ。
にも関わらず帝は高校入学の準備をほとんど…どころか全くもってしていなかった。
当然焦って準備しなければいけないのだが。
「鍛練をしてたらつい忘れちゃって」
とのことだ。
「はぁ……早く準備始めろよ」
半ば諦めるようにため息吐き京は言ってきた。
「OK。もうちょい鍛練してからね」
帝はサムズアップをしながら言ってきた。
これはいつもの日常
これが急に壊され、自分の人生が二回転半で変わるとは帝はまだ知るよしもない。
ドガァァァン
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