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「そりゃ毎日鍛練してるからな」
語尾にあたりまえと着きそうなくらい呆れた表情で京を見る。
「それはまぁいい。ところで帝、お前は高校入学の準備はしていっているのか?」
京は帝に突きを頂いた右頬を未だにさすりながら立ち上がりながら聞いてきた。
「あっ…………!?」
(やばい、忘れてた!)
心の中で帝は焦りと冷や汗か゛止まらなかった。
その反応を見た京は
「今のあっ……てのは何だ?え、帝?」
にっこりと微笑みながら黒いオーラを出している京に帝はたじろぐ。
(まずい、久々にまずい)
帝は心の中で更に焦っている。
なぜなら、いつもはあんな感じだが怒った時の京はとてつもなく、化け物並の強さを発揮するので帝にとっては軽いトラウマ化している。
10年の歳月で帝が強くなったとはいえ現当主である京には敵わない。
が、それでも帝はやはり強い。『神楽流』には多くの門下生がいるがその中でも頭五つ分位抜け出てほどの武術の才能がある。
陰ながらの努力もしている、努力する天才と言われる部類の人間だ。
それに対して負けるどころか、更に勝つ京はやはり強い。
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