01‐占いって信じますか

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夏休みももう終わるというのにこの暑さは異常だと思う 終わっていない宿題をみんなでやるという名目で、私の部屋にはいつものメンツが集まっていたのだが 結局、宿題に向かっていたのなんて最初だけで今はおのおの好き勝手なことをしている 手持ちぶさたな私は何気なくテレビをつけた 平日の朝だか昼だかわからない時間では情報番組もメインを終えていて、あとはテレビショッピングや昼ドラのようなものしかない 「へー、新幹線全線ストップだって。すごいことになってる」 ポッキーを三本いっぺんにくわえながら器用にしゃべるのは奈津美 「路面電車じゃこうはならないよな」 分厚い本…いや、書物に近いものをかかえてズレたことを言うのは悠香 「全国規模で走ってる新幹線と一都市の電車比べるなよ」 とりあえずグラスにジュースを注ぎながら軽く流すのは私、亜希で 「まあ、ここは通ってないですからね新幹線…」 なだめるように言うのは、まともに勉強しているようにみせて絵を描いていた芙弓 4人で勉強するには少し小さいテーブルには、すでに勉強の形跡などなく、並々にジュースを注いだグラスを並べた 「にしても、管理してるとこ1つだったんだね」 新幹線の通っていない田舎じゃ無縁すぎてよくわからないが、あの日本をかけめぐってるらしい乗り物は、一ヶ所で管理していて、そこに異常をきたすと全部機能がストップしてしまうらしかった 「でもさ、これからさ電子化しすぎた結果、東京を破壊したら日本終わるとか、そんな展開になるんじゃね?」 「ならなくね?」 そして、私は悠香の突拍子のない言葉を即否定する そんな、規模がやたらでかいくだらない会話をしていた
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