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宵闇通りは逢魔が時、または丑三つ時に店を開く。
店が開かれると同時に、通りに通じる道も開かれる。
その道は、路地を曲がれば繋がっていたり、茂みの先にあったり、池の中だったり…様々な場所から繋がっている。
または逢魔が時や丑三つ時に、宵闇通りに行きたいと願えば道を繋げることも出来る。
その為、宵闇通りの常連客は常に神社や家の中、自分がよく通る道などに通りへの道を繋げ、時間になればそこからやって来る。
「そして、宵闇通りに来た時の注意事項ですが…」
宵闇通りには様々な店がある。
人や物、それ以外のものも置いてある。
ここへ来れる者は、よほど運がいいか、力が強い者。
…そして、何か欲しいものや目的がある者のみだ。
宵闇通りを訪れる大半の客は後者だ。
故に、ここへ来た者は何かを買わなければ帰れない。
取り引きが成立して、客は帰ることができる。
帰れなければ、永遠に宵闇通りを彷徨うか、自分が店を切り盛りするか。
それか、商品として売られてしまうかだ。
「ですから、気を付けてくださいね。
四十九時間、宵闇通りで買うものを見つけられずにいたら帰ることが出来なくなりますから」
魔殊はそう言って念を押した。
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