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「何処かにお店があるんでしょうかね?」
そう言ってキョロキョロと辺りを見回す沖田だが、それらしい店は何処にも無い。
それどころか、周りには樹や茂みばかりで建物すら存在しない。
少し考え込んだ沖田は、おもむろに茂みに顔を突っ込んだ。
「何してんだ総司?」
土方が沖田に訊ねる。
「二人ともちょっと見てくださいっ!これは…」
慌てた様子で沖田が近藤と土方を手招きする。
何事かと二人も茂みに顔を突っ込み、中を覗いて――…。
「「……な………っ!!?」」
二人は唖然とした。
無理もないだろう。
茂みの向こうには、町があったのだから。
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