願い (緑黄)

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肌寒い冬の時期。 スタッフを含め今日は久々のロケでヤスと亮ちゃんと俺で地方を回る予定。 亮ちゃんは最近ロケで一緒になる事がなかったからスタッフさんにメンバーの発表をされた時、凄く嬉しいと思った。 しかし俺の事はどうも思っていないのか、当の本人は普通にふつーにロケをパッパと進めていく。 あ……亮ちゃんはせっかちやったな…。特にメンバーが誰であろうが気にしないんかな? 黄「大倉!これ食ってみ?美味いで!」 そう言って愛しい人が差し出すのは美味しそうなご当地グルメの一つ。 その行動が可愛くて思わず近寄り口をあーんと大きく開けて待ったら、 「自分で食えや」と一刀両断。 まぁ…これはテレビで放送されるわけやし、…そこも亮ちゃんの可愛いとこやね。 「ありがとうございます!」とヤスはお店の人にお礼を言って、朝から夜までみっちりの俺達のロケは無事終了した。 特に何もなく。 あー…今日も家帰って自炊して… そう考えていた時、スタッフの一人が慌てて俺達の所にやってきた。 「今帰りの飛行機が会社の都合で止まっているみたいなので、すみませんが今日は〇〇ホテルで泊まってもらえますか?」 スケジュール的に泊まるのには三人とも問題なく、すぐにホテル泊まりは決定した。 朝が早かったため眠たさMAXだったが、ホテルの部屋割で事件が起こった。 黄「…え?大倉と一緒?」 ホテルは1部屋につき2人でヤスは気をつかったのかスタッフと相部屋になった。 説明を聞いて亮ちゃんは「こいつ寝相悪いし、寝言煩いんやけど……」と渋々承諾した。 隣にいた俺はぼーっとしていてスタッフに再度言われ慌てて答えた。 ……今日は寝られへん… …
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