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信じることの難しさを
身をもって
思い知る日々の中、
やがて、新しい命が芽生える。
彼との子供。
嬉しかった。
幸せだった。
でも、彼に言えないまま、
空に戻って逝った。
いや、私が、
闇に葬ったのだ。
やりきれない気持ち…
淋しさと
人間失格という言葉を
永遠に独りで背負い、
今を生きている。
そんな今、
彼は、
私の隣にはもういない。
誰よりも愛している
彼の子の命を
闇に葬った
私への天罰なのだ。
愛しい我が子を早く抱きしめて、
お乳をたくさんあげたい。
それでもまだ
寿命を全うしなければならない。
強く、強く生きていかなくてはならない。
100+100=200。
気持ちの方程式を
変えようとしても…
無理だった。
辛く、淋しい日々。
それでも残酷にも
目映いばかりの朝は
やってくるのだ。
果てしないこの空の下。
今、こうしている
「この時」を
彼も私と同じ空の下で、
生きている。
…元気にしてますか?
…幸せですか?
…あなたに
会いたい。
でも、会えないんだね。
ありがとう。
ありがとう…。
こんな私が、
こんなに人を愛せたこと。
私は、誇りに思います。
大好きな
大切な
私にとって
世界一のあなたは
永遠であり、宝物です。
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