はじまりはいつも愛…。

2/3
前へ
/3ページ
次へ
大好きだった。 ただただ、いとおしくて、純粋に愛していた。 永遠でありたかった。 でも、あなたは愛してはくれなかった。 1%… 1%の愛が欲しかった。 私は、 彼の気持ちが0ならば 「それなら私が200%彼を愛すればいい」 そう思った。 いつか彼が私を少しずつ好きになってくれることを信じて。 でも長き年月が経つも1%どころかマイナスになっていった。 200%を越えるは、虚しく、はかない。 それでも一生懸命彼を愛した。 必ず、 いつか必ず彼が100%、 私が100%になることを。 信じ続けようと。 祈りの様にもなっていった。 ずっと一緒にいたかったから。 愛は、時に自分の命さえも惜しまない。 例え、寿命が短くなっても 彼のマイナスの心を必死に追いかけて、追いかけて。 そして気付く。 100+100=200 でないと、 心が折れてしまうこと。 彼に抱かれる度に、 淋しさと、罪悪感で胸が痛む。 彼には1%…も 愛がないから。 申し訳ない気持ちで 涙が止まらなくなる。 彼のくったくのない寝顔をいつまでも、 いつまでも見ていたくて、 時が止まればと祈るだけだった。 彼と一緒にいたい。 だから 「強くならなくちゃ」 そう自分に言いきかせる。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加