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ドアの奥もまた部屋であり、そこには百人はいるだろうか、隙間なく人が集まっていた。
そこに集まっている者は、春江と同じ日本人だけではなく、欧米系の顔立ちをしている者もいた。
服装から、春江が生きた昭和に相当する時代を生きていただろう者が多かったが、中には、中世貴族のような格好をしている者も数名いた。
時代や国籍を問わず集まった者達に共通していることは、皆罪を犯して地獄に送られたということである。
その証拠に、皆目つきがおかしく、精神状態も通常のものとは逸脱していた。
おとなしく立っている者は少数で、大概の者は、側にいる者を意味なく殴ったり、獣のように吠えたりしていた。
中には無表情でただ立っているだけの者もいた。
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