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「汝等は、既に逮捕、起訴されている。だが、まだ刑が確定していないため、地獄の罰を受けるに至っていない。私の職務は検察官として、汝等が公判手続きを終了し、裁判により刑が確定するまでの道筋を示すことにある」
にこやかに話す口調は、およそ地獄とは思えないような穏やかなものだったため、皆その表情から緊張が解けた。
中には、生前も刑務所にいた者もおり、むしろそこよりも緩いということで笑みを浮かべている。
その様子をダニーを始め、壁を固める天使達も見逃さなかったが、誰一人それに対して反応を示さなかった。
「そんな難しい話わかんねーよ」
皆の視線が一斉に集まったその先には、山賊風の格好をしている男だった。
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